給湯器の交換はメーカー違いでも出来る?
給湯器の交換をする際、例えばリンナイからノーリツへなど、現在使用しているメーカーとは違うメーカーの給湯器へ交換することができるのでしょうか。
結論から言いますと、基本的にはどのメーカーであっても交換することは可能です。特に、戸建て住宅に設置する壁掛け型・据置型の給湯器は特殊な設置環境でなければほとんどが対応可能です。
メーカー違いの製品を取り付けるメリットとしては、製品によって本体代金が安くなること。特にガス会社の給湯器などOEM製品はブランド品であるため機能は変わらないものの本体価格は高くなります。リンナイやノーリツ製品への交換で料金を抑えることができるでしょう。またお急ぎの際は納期が早い方のメーカー製品を選ぶことができます。 価格以外にもメーカーそれぞれの特徴からお好きなメーカーを選んでも良いでしょう。
メーカーが違うことで機能は変わる?
ガス給湯器は一般的に性能や耐用年数などについては日本で販売されているどのメーカーを選んでも大差ありません。
いずれのメーカーであっても優れた性能を持った給湯器を販売されています。
ただ、ある程度機能やデザインなどについては特徴がありますので参考にして選ぶとよいでしょう。
リンナイの給湯器
リンナイは日本国内トップシェアを誇るメーカーであり、ガス代の節約や省エネに役立つ機能を豊富に取り揃えています。
選べるecoモードやリラックス効果のある「ゆらぎのシャワー」、スピーディーにお湯はりができる「パワフル湯はり」など、魅力的な機能が多彩に用意されています。
また機能に影響しない部分でコストカットすることにより本体軽量化に成功。
ノーリツ同様、故障などのトラブルはほとんどありませんので安心して使うことができます。
ノーリツの給湯器
ノーリツは国内シェアを大きく占める大手メーカーです。
環境への意識も高く、エコジョーズにさらに新エコスイッチを搭載しより高い熱効率を実現。手軽に節約を意識できるリモコンも人気です。
その他に、設定温度に近づくと穏やかな追い焚きにできる「マイルド追い焚き」など独自の機能もポイント。
保守や点検サービスが充実しており、メーカー保証期間が過ぎても5年、7年、10年保証できる有料プランも用意されています。
パロマの給湯器
パロマは国内に限らずアメリカにおいてもシェアを大きく占めているメーカーです。
基本的な給湯器の機能に付加して、リモコンがラジオや浴室テレビに対応しているなどと言ったバスタイムを充実させることができる機能があるため、バスタイムを重視されている方におすすめです。
ガス会社の給湯器(東京ガス・大阪ガス)
東京ガスや大阪ガスなどガス会社の給湯器は、自社開発・製造している給湯器ではありません。
基本的にリンナイやノーリツなどの大手給湯器メーカーが製造している給湯器にガス会社ごとの型番を合わせて記載したものとなりますので、リンナイ・ノーリツの対応する製品に交換することで問題なく対応できます 。
性能はもちろん確かですが、ガス会社へ依頼した場合仕入れなどによってマージンがかかっているので多少金額が割高になっていることを考慮しておく必要があるでしょう。
メーカー違いの給湯器の注意点
メリットはあるものの、基本的にはなるべく今使っている給湯器の後継メーカーの後継品へ交換することが望ましいです。なぜなら給湯器のメーカーが変われば、本体のサイズなども変わりますので以下のようなデメリットも。
PS設置は専用の枠が必要
「PS設置タイプ」と呼ばれる給湯器は、マンションなどの集合住宅に取り付けられるタイプで、壁面の埋め込みスペースへ設置します。
壁掛けや据え置きタイプとは異なり、制限されているスペースへ取り付けるため、スペース内に収まるサイズの給湯器を選ばなければなりません。また、スペース内に本体を固定するための枠が必要です。この枠は後継品であれば流用できることが多いのですが、ノーリツからリンナイへといった異なるメーカー製品への交換を行うと専用の設置枠が必要なため、別途部材代が発生します。
配管の位置が変わり加工費用がかかる
後継品では給湯器のサイズも変わらず、配管の接続位置も同じである場合があります。しかしメーカーやシリーズが変わると、給湯器のサイズが変わり配管接続の位置ももともとあった位置から大きくズレる場合があります。すると、可とう性のある配管を挟まず給湯器まで固定されたガス管が通っている場合や、配管の長さが足りない場合は、配管を切ったり延長させる作業が必要になるのです。
また、設置スペースが狭いPS設置タイプは配管の位置が変わると、配管加工が必要になるケースが多い為、出来る限り後継機種をお選び頂く方が良いでしょう。
配管カバーが合わない
戸建て住宅やマンションのベランダ設置の場合、給湯器の本体下から出ているガス管・給湯管・給水管などを隠すためのカバーが設置されていることがあります。このカバーは 基本的に 後継品であれば流用することが出来ますが、メーカーやシリーズが変われば本体サイズも変わりますので、別途部材代がかかります。
メーカーが限られる機種もある
給湯器には、既存の機器によってはメーカーを選ぶことが出来ない場合があります。たとえば、電波式リモコンの給湯器の場合はリンナイのみ製造されています。また狭小設置タイプのスリム型給湯器ではサイズや、排気口の位置(芯ずれなど)によって製造しているメーカーが限られます。その他に、据置型のエコジョーズタイプではない従来タイプはリンナイに限定されます。今後はエコジョーズタイプへの交換がおすすめです。
まとめ
戸建て住宅の場合、壁掛け型や据置型であればメーカー違いの安い製品へ交換することも可能です。設置スペースが広いベランダ設置タイプも同様です。
しかしメーカーが変わることにより、給湯器の本体サイズや配管位置が変わることで追加作業の費用が発生する場合があることと、設置枠や配管カバーなど専用部材が必要になることもあります。
また特殊な機器はメーカーが限られる場合も有ります。
以上のことから基本的には現在ご使用中の後継メーカー・後継品で交換されることをおすすめします。
後継品が廃番となり新しいシリーズに変わっていたり、後継品であっても配管の位置やサイズが変わることがありますので、まずはお気軽に無料お見積りからご相談ください。
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